地道が一番

投資をする際に陥りがちな罠として、一獲千金の夢があります。宝くじではないので、このような夢を追うことはやめた方がいいのですが、新聞記事で特定銘柄が急騰した記事を読むと「これ買ってたらなぁ」と思ってしまうことがあります。投資の世界に「たられば」は禁物です。そんな話はすぐに忘れた方が賢明です。

株式投資の王道は、過去5年から10年ほどのチャートと、その会社の状況から割安と判断された優良銘柄を買うことです。長期投資が前提ですから売ることは考えず、価格に関わらず塩漬けにするのです。株式の売り買いを煩雑に繰り返していると、見かけ上は利益が出ているようでも手数料や税金で結局損失を被っていることが少なくありません。

他の投資でも話は同じです。為替取引でも長期的な値動きの流れと、世界情勢をみて割安な通貨はないかを探すのです。外貨も基本的にそのまま持ち続けることが前提ですが、5年から10年ほどのチャートから割高と判断された際には、日本円に戻した方がいい場合もあります。証券会社によっては外国株式の取り扱いをしていることもあります。国際的な優良銘柄の買い付けを外貨でするのも悪くはありません。

金などの貴金属は、地道に買い付けを続けることで、ひと財産できる最適な投資術です。金の販売会社では、毎月定額の買い付けをすることで積立をするコースがあります。また、金貨を買うことも一つの方法です。金の延べ棒は大きなものを買わないと手数料がかかりますが、金貨ならその心配はありません。大きいものでも1枚20万円未満で買うことができます。子供の誕生日のたびに金貨を買い、教育資金の一部にするという方法を取っている親御さんも案外増えています。

プロのように仕事として投資をしているわけではない個人投資家にとって、このような地道な投資術は理にかなった方法です。一獲千金を狙ってFX取引やデイトレーダーまがいのことをする人もいますが、自分の仕事に影響を及ぼしますからお勧めできません。

定年時には億万長者手軽に稼ぐ一つの方法